モロッコの木登りヤギ・アルガンツリーで食べ放題？

モロッコの砂漠にしか生えていないアルガンツリー。
木に登るヤギの写真で何気なくその木を見たことのある方もいるのではないでしょうか。
今回はモロッコの砂漠のオアシスに生えるアルガンツリーと
アルガンツリーに登るヤギのお話です。
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アルガンツリーに登っているのは普通のヤギ

木に登っているヤギの姿は、なかなかセンセーショナルです。
この木に登るヤギたちは、そういう種類の変わったヤギなのかというと
そうではなく、実は普通のヤギなのです。

モロッコの砂漠での生活は過酷なものです。
ヤギの主食である、草木は地表からなかなか生えることはありません。
また、砂漠の地表温度はとても高く、地面に立っているのも大変なのです。

そこで、ヤギたちは砂漠に生えるあおく茂った木に目をつけます。
この地域にしか生えないアルガンツリーです。

もともと高いところだったり、狭い崖などを歩くことがときなヤギが
「この木に登ろう」という考えがひらめくのに
それほど時間はかからなかったのではないでしょうか。

アルガンツリーに登ってみるとそこには、
目的の葉っぱだけでなく、アルガンの実もあったのです。

貴重なアルガンツリー

モロッコにしか生えないアルガンツリー。
モロッコの砂漠は夏は５０℃を超える温度に加え、
雨もめったに降らない過酷なところです。

このように過酷な気候であってもモロッコの大地は
完全には砂漠になっていません。
アルガンツリーがあるからです。

アルガンツリーは５年雨が降らなくても枯れないといわれています。
モロッコの大地に昔からあり、強靭な根っこでその大地を
砂漠化から守ってきたのです。

しかし、近年アルガンツリーは伐採などの影響により
その面積を減らしつつあります。

これだけ環境に強く、砂漠化から守ってくれているアルガンツリーを
いとも簡単に減らしてしまう。その原因は人間だと思うと本当に残念です。
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ヤギ・アルガンツリー食べ過ぎ注意

このようにモロッコの自然環境を考える上で 貴重な存在のアルガンツリーですが、ヤギはお構い無しに食べます。 推測ですが、この木に登るヤギたちは人間が持ち込んだものでしょう。 どうあっても自然を壊してしまう人間ですが、 木に登るヤギたちに罪はありません。彼らは必死に生きているのです。 写真を見ただけでは「かわいい」としか思えませんが、 木に登るヤギとアルガンツリーには深刻な問題も 見え隠れしているということです。 【関連記事】 モロッコの木に登るヤギの種類は？アルガンツリーの木登りヤギ